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水溜(みだま)り

雷雨の後のいくつかの水溜(みだま)りに
青空がうつり木立がうつつてゐる
道行く人はいかにも邪魔気にそれらの水溜りをさけてゆく
水溜りはうつるものすべての影をうつして
僅か数時間の己れの生命(いのち)を大地の上に静止してゐる
そよ風が渡り
人間が犬が自動車(くるま)が通り過ぎる度びに
水溜りたちはひき裂かれひきちぎられる
然し彼等はさかれては統一しちぎられては元に戻る

彼等は水の性(さが)をうけ
人間世界の大地に住しながら
人間に愛さるゝ役目をもつてはゐない

あゝあと幾とき

昼の太陽の強烈な光をうけて
水溜りたちはきらきら輝きながら
己れの生命(いのち)の次第に天空に吸はれてゆくのを織つてゐる
自然の動きの一こまの
はかなき生命(いのち)
はかなきははかなきままに
青空をうつし木立をうつし人間の姿をうつし
水溜りたち黙つて消えてゆく自己の生命(いのち)をみつめながら
一度びは消えてもやがては滝となり大河となり大海となつて
再び三度び此の地球で働く日のある事を
心の奥深くで織つてゐるのであつた

<「ひびき」より 五井昌久著 白光出版>


世界人類が平和でありますように
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