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紫陽花(あじさい)

毎年梅雨時(つゆどき)になって咲く
庭の紫陽花をみていると
不思議と若い頃の私の想い出につながってゆく

私が苦学をしていた十代の頃
庭隅に紫陽花の一杯咲いていた邸宅に
音楽学校に通っていたお嬢さんがいた
苦学生の私は金沙(きんしや)や御召(おめし)の反物(たんもの)を
奥様に見て貰いながら
お嬢さんの弾くモーツアルトに
心を奪われていた
その瞬間の私の心からパンのことも月謝のこともすっかり消え果て
次元の異なった世界に融(と)けこんでいた
その世界は若者のロマンチックな夢の世界でもあった
そうした若者の夢も時の流れに流され
私は豊かな人生経験を経て
五十を幾つか過ぎていた
そうした人生経験の中で
紫陽花の花は何度びも私の前で咲いていた

今年も亦(また)私の庭に紫陽花が咲いている
薄紫を基調にして変化に富んだ色彩を持つ紫陽花の花は
乙女の花ではあり得ないのだが
今でもピアノを弾いていた乙女の姿が
紫陽花の花と一つになって私の心に浮かんでくる

<昭和四十四年七月号発表 五井昌久著)


6月紫陽花の花の季節になりました。
そして今日は新月です。
夢と希望・・・持ち続けます。

世界人類が平和でありますように



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