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赤子の掌(てのひら)

街の暑さを持ちこんでくるのか
国電内の残暑もきびしく
立つも坐るもうだつたような顔姿
電車は止まつて又走り出すと
若い母親が私の方に背中をむけて
つり皮をにぎつた
私はその背中をみてはつとした
私は今更のように神のいのちの美しさを見たからだ
坐つている私の眼の前に
もみじの掌(てのひら)が睡つている
無心に美しいいのちを輝やかせて
赤児の掌(てのひら)が睡つている
その掌(てのひら)は
人間世界のあらゆる芸術を超えた美しさと
神の愛とを称(たた)えているように生々としているのだ
その掌(てのひら)の愛らしさは
暑さも怠惰も不平も不満も
この世に不必要な
あらゆる業(カルマ)を消し去る程のいのちの美しい光を四囲に放つているのだ

赤児の掌(てのひら)が睡つている
若い母親の背中で睡つている
赤児は無心に睡りながら
そのまゝでこの世の光になつているのであつた

(詩集『いのり』白光出版 五井昌久著)


世界人類が平和でありますように
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